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Chapter 3
写真がランクアップする応用ワザ

45 長時間露光で波の軌跡を流して幻想的に

長時間露光とは、極端に長い時間シャッターを開けておいて露光する技法だ。
主に夜景で使うが、海などを撮ると肉眼では見えない世界を写せる。

30秒間の長時間露光で波の軌跡をフラットに写す
NDフィルターでシャッタースピードを落とす
丈夫な三脚とレリーズで露光中のブレを防ぐ

普段見慣れた海も長時間露光で撮影すれば、肉眼では決して見ることのできない波の軌跡が写り、幻想的な写真になる。
長時間露光している間に波と波がぶつかりあうため、波の形状が消えてフラットになる。
露光時間が長ければ長いほど波がフラットになるので、自分のイメージに合わせて露光時間を調整しよう。
滑らかに写すなら30秒が目安だ。
作例のように波と岩がぶつかるようなシーンでは、岩にぶつかった波が白くなり、白い部分が浮き立ってより幻想的な雰囲気になる。
その際、より遅いシャッタースピードを確保するためにNDフィルター(減光フィルター)が欠かせない。
レンズに入る光の量を減らすことでシャッタースピードを落とす効果がある。
夜の海を撮るなら、ND8のフィルターを用意したい。
また、海辺は風が強いので、揺れでカメラがブレないように丈夫な三脚とケーブルレリーズ使うように心がけよう。

46 多重露出で月と夜景をー緒に写す

夜の街並みと美しい月。
二つの露出に差があり過ぎて、普通に撮つたのでは見たままに写せない。
このような時は多重露出というテクニックを用いる。

多重露出で露出差のある被写体を重ねる
重ねたい被写体を連続で撮影する
三分割構図をベースに構図を決める

絵画のようなきらびやかな街の夜景にきれいな月が写っているようなシーンを、写真で表現するのは至難の業。
月がちょうどいい位置にきてくれるとは限らないうえ、月と夜景の露出に差があり過ぎて、夜景に露出を合わせると月が白飛びしてしまうからだ。
このような時は、多重露出を使う。
月と夜景を別々に撮影したものを重ね合わせて一枚の写真にすることで、自然な明るさの月と夜景がー緒になった写真を撮影できるわけだ。
多重露出メニューから設定する。
コマ数を選び、初めに夜景を撮った後、すぐに露出を変えて月を撮影するとすぐに2枚が合成された写真になる。
撮影の際は、2枚の写真が合成された時のことを考え、三分割構図で被写体を配置しよう。
なお、多重露出では、夜景だけ先に撮って、別々の日時や場所で撮影した月を合成する、ということはできないので注意しよう。

47 花が持つ魅力や生命力を引き出す

花をドラマチックに表現するには花の持つ柔らかさやみずみずしさを活かすのがポイント。
定番のマクロ撮影とは異なる、花写真を撮ってみよう。

前ぼけを活用して柔らかく
花がもつ色合いをホワイトバランスでさらに強調する
水満をつけてみずみずしさを表現

花の柔らかさを表現するには、ぼけを活かすことが重要。
ぼけの種類には被写体よりも手前の前ぼけと被写体よりも後ろの後ぼけがあり、この前ぼけ、後ぼけを活かすことで被写体を浮き立たせることができる。
また、柔らかさを表現するには、50mmF1.4などの明るいレンズを使おう。
というのも、最新のレンズであっても絞り開放付近というのは描写が甘くなりがち。
そのシャープネスの甘さを活かして柔らかさを強調するわけだ。
前ぼけの活かし方は、前ぼけとして入れる花がレンズに触れるくらいぎりぎりに配置し、メインの被写体を撮ると、ぼけが大きくなって柔らかい雰囲気になる。
また、花をドラマチックに表現するには、ホワイトバランスを花の雰囲気に合わせて変更してみよう。
オートホワイトバランスでも、花本来の美しさを表現できるが、あえて青みや赤みを強くすると、花のピュアな雰囲気や暖かみなどを見る人に伝えやすくなる。

48 画面いっばいのきらびやかなイルミネーションを撮る

イルミネーションは肉眼だと美しいが、いさ撮るとバツとしないことが多い。
華やかな光の美しさを表現するには光源にメリハリをつける必要がある。

絞り開放付近で光源をぼかしてメリハリを出す
プラス補正で見た目より少し明るく写す
クロスフィルターできらめきを強調

イルミネーションは肉眼だと色鮮やかでとても美しく感じるが、普通に撮影してしまうと小さな光源がたくさんあるだけの殺風景な写真になってしまう。
特に、青や白だけといった単色のイルミネーションは、カラフルなイルミネーションと違い、単調な雰囲気になりがちだ。
そこで、活躍するのがぼけ。
ぽけを活かすことで、単調だった光源にメリハリが生まれ、幻想的な雰囲気になる。
ベルや人形などの飾り付けを主役にする場合は、ぼかした光が背景としても役立つ。
絞り値は、絞り羽根の影響を受けずぼけが丸くなる絞り開放がよい。
注意点は、光源が明るいため露出がアンダーに引っ張られがちなので、プラス補正をかけて、見た目より少し明るめにするときれいに写る。
また、イルミネーションの煙びやかさを強調するには、クロスフィルターを使うと良い。
使用すると強い点光源だけが星のようになり、
ファンタジーな世界になるのでオススメだ。

49 旅先で入ったお店の雰囲気を活かす

散歩や旅の楽しみである料理。
訪れた記憶とともに、その場の雰囲気ごと写したい人も多いだろう。
そこで、お店の雰囲気を活かした撮り方を紹介しよう。

色温度指定で見た目の雰囲気に近い色合いに
広角レンズを使い、店内の様子を副題として入れこむ
暗部補正を使って陰が目立たないようにする

雰囲気のあるカフェなどで撮影すると、目で見ている雰囲気と違う色の写真になることがある。
特に、白熱電球を用いた暖かみのある空間は、ホワイトバランスの影響を受けやすい。
オートホワイトバランスや光源に合わせたプリセットホワイトバランスで撮ると、料理本来の色で写せる反面、赤みが補正されて暖かみのあるお店の雰囲気が失われてしまうためだ。
そのため、色合いは、色温度指定機能を使って色温度を調整し、イメージ通りの色に近づけるといいだろう。
フレーミング時は、28mmや35mmの広角単焦点レンズで、料理を主題として配置しつつ、副題として店内を写し込もう。
明るい単焦点レンズならばシャッタースピードも稼ぎやすいので暗い店内でもオススメだ。
注意したいのが、照明の位置によって料理や食器に陰が付くことだ。
手鏡などをレフ板にしてもよいが、広角レンズを使うと手鏡も入ってしまうので、暗部補正機能で陰を目立たなくするのがベストだ。

50 色を足して街独特の空気感を強調する

街は、街ごとに独特の空気感を持っている。
ここでは、街の雰囲気を活かすための色出しテクニックを紹介しよう。

街独特の空気感を決める光の色に着目する
近い色味のプリセットホワイトバランスに設
ホワイトバランス微調整機能で色を足して味付けする

街には独特の色があり、それが街の雰囲気や空気感を決めるーつの要素になっている。
しかし、レストランの店内などと同様、カメラ任せだとイメージと違う雰囲気で写りがち。
例えば、路地裏にある商店などを被写体にする場合、緑がかった蛍光灯の光がその場の空気感を生んでいるのに、それを補正してしまうと、街本来が持つ雰囲気とは異なるイメージになってしまう。
色を決める際、あらかじめプリセットホワイトバランスでイメージに近い色になる設定にして、さらにホワイトバランスの微調整機能で通常のホワイトバランスでは調整できないマゼンダやグリーンを足したり、ホワイトバランスでは調整しきれない微妙な青みや赤みの微調整を行って味付けするのだ。
ライブビュー機能搭載のカメラは、ライブビュー画面を見ながら調整するとイメージ通りの色にしやすい。

51 レトロなモチーフを味わい深い印象に

田舎のローカル線の駅舎など、レトロなモチーフは都会にはない魅力を放つている。
レトロ感を強調して叙情的に切り取ってみよう。

三分割構図などのポイント部分に主役を配置
見た目の印象に近い色に再現する
冬場などは仕上がり設定をモノクロに

ローカル線の駅には昭和の雰囲気をそのまま残すものも多く、旅行先などで撮る機会も多いはずだ。
構図や色味に気を遣って印象深い写真に仕上げてみよう。
構図は、三分割構図や黄金分割構図がまとめやすい。
駅舎に加え、線路やホームなどを構図のポイントになる部分に配置すると雰囲気が出る。
また、ローカル駅には都会では少なくなった有人改札などもあって雰囲気があるので駅舎の中なども撮影したい。
駅の中を撮る際は特に色味にこだわりたい。
オートホワイトバランスではクリーンなイメージになり、レトロ感が出づらいので、見た目の印象に近い色になるようホワイトバランスを設定しよう。
さらに改札を行き交う人や時刻表などを写し込むことで、駅の雰囲気を強調できる。
思い切って仕上がり設定を変えてモノクロで表現しても、さびれた印象になってレトロ感を強調できる。
特に色味の少ない冬場はモノクロがしっくりくる。

52 街スナップに使える日中シンクロ

明暗差のあるシーンでは階調補正機能が便利だが、内蔵ストロボで被写体に光を当てるワザもある。
ここでは誰でもできる日中シンクロを紹介しよう。

被写体と背景に明暗差のあるシーンで使う
メイン被写体に内蔵ストロボの光を当てる
背景を暗く落として、被写体を際立たせる

スナップではよくあることだが、適正露出だと背景が明るすぎて被写体が暗くなったり、逆に被写体を明るく写そうとして被写体に露出を合わせると背景が白飛びすることがある。
そこで効果的なのが、日中シンクロだ。
被写体よりも背景が明るい場合に、被写体に背景よりも明るい光を当てることで、被写体と背景の露出のバランスを保ち、どちらもバランス良い明るさで撮れる仕組みだ。
内蔵ストロボは、上級機種を除きほとんどのカメラに搭載されているのでそれを使えばOK。
それでは手軽にできるやり方を解説しよう。
撮影モードはプログラムオート、絞り優先AEのいずれかに設定する。
その際、露出は適正露出より1〜2段ほど暗く設定しておくと、日中シンクロした際に背景が暗く落ち、被写体が際立ってダイナミックに仕上がる。
ストロボ光が強すぎる、逆に弱すぎる場合は調光補正機能で光量を調整しよう。

53 ストロボ直当てで人物と風景をクールに仕上げる

ボートレートの基礎や柔らかく撮る方法はすでに解説しているが、さらに、風景と絡め、外部ストロボを使えばダイナミックに撮ることができる。

外付けストロボを使って日中シンクロ
シャッタースピードは1/200秒以下に設定
背景の露出は少し暗めにする

女性ポートレートと言えば、背景をぼかして柔らかく撮るイメージが定番だが、時にはクールなイメージでかっこよさを引き出してあげてもいい。
クー
ルなイメージを撮影するには、P.116でも使った日中シンクロを使う。
人物の日中シンクロは、ストロボの光量が必要なため、外付けストロボが必要になる。
また、ストロボの調光補正もマニュアルで行う方がいい。
はじめに、カメラの撮影モードをマニュアルにし、背景の露出を少し暗めに設定する。
シャッタースピードは、カメラにもよるが基本的に1/200秒以下に設定しよう。
シャッタースピードが速すぎるとストロボ光との同調が上手くいかず画像にシャッターの陰が写り込んでしまうことがある。
背景に露出を合わせると被写体は暗くなるので、ストロボ光を当てて、背景よりも少し被写体が明るくなるよう光量を調整する。
日中シンクロ初心者は、何度か撮影して最適な明るさになるように調光しよう。

54 逆光を利用して女性をふんわりと美しく

逆光は女性をふんわりと美しく撮るには最適な光だ。
逆光による明暗差を利用して、ハイキーな写真に仕上げて見よう。

女性の肌が白飛びしない程度にプラス補正
単焦点レンズで絞り開放に
肌の血色を保つため仕上がり設定はボートレートに

逆光の時にカメラ任せの露出で撮ると、人物よりも背景に露出が引っ張られ、人物が暗くなってしまう。
それを逆手にとることで、女性をふんわりとハイキーに撮ることができる。
カメラの露出が背景の明るさに引っ張られた時に、人物が明るくなるようにプラス補正をかけることで、背景が見た目より明るくなり、全体的に淡いトーンのハイキー写真になる。
補正の目安は、人物の肌が白飛びしない程度が理想的だ。
また、ふんわり感を強調するために50〜80mmの単焦点レンズを使おう。
絞り値は開放付近に設定。
絞り開放でふんわり感を強調することで、女性の肌のトーンが柔らかくなり美しく写る。
ただし、逆光ポートレートは、コントラストが低い画1家いーなるため、やわらかい印象になる反面、撮影する時間帯や場所により肌の色が出ないことがある。
仕上がり設定はポートレートに設定すると血色の良い肌で撮影できる。

55 雑誌のようなナチュラルな雑貨写真

雑貨を、雑誌やカタログのようなおしやれな雰囲気で撮るには、どうすればよいのだろうか。
ここではそのボイントを解説しよう。

自然光を使ってナチュラルな雰囲気にする
フレーミング、ぼけを活かして被写体を強調
シンプルな被写体は置く場所や背景をひと工夫する

雑貨をおしゃれに撮影するには、光の使い方が重要だ。
内蔵ストロボの光を使うと余計な影が出やすいので、ここでは自然光を利用しよう。
店先などで撮る際は被写体を自由に動かせないと思うが、順光で撮影するのが基本だ。
曇りの日や日陰での撮影は、少し明るめの露出にすると色が鮮やかに出る。
被写体に光が強めに当たる場合や被写体が白っぽい時も、プラス補正をかけて少しハイキーに仕上げるといいだろう。
自宅での撮影の際は、光が入る窓側で撮影するときれいに写せる。
おしゃれに見せるためには、光だけではなく構図やぼけにもこだわりたい。
被写体を画面いっばいにフレーミングしたり、その逆に、少し引いて背景を活かすなどして被写体を際立たせよう。
背景は少しぼかすことで雑貨が際立つ。
作例のような松ぼっくりや目ざまし時計などのシンプルな被写体は単体で撮ると平凡な写真になりがちだが、置く場所や背景を工夫するだけでおしゃれに表現できるので気を遣おう。

56 遊ぶペットの愛らしい仕草や表情を活かす

P.72のようにベットを肖像画のように撮るのもよいが、無邪気に遊ぶ姿も残したいもの。
自然な仕草を逃さず撮る秘談を紹介しよう。

シャッタースピードを1/125秒以上にしてブレを防ぐ
室内が暗い場合はストロボ光をバウンスさせる
ベットと同じ目線で愛くるしさと臨場感を出す

ペットが無邪気におもちゃなどで遊んでいる姿や、初めて見る物や人を警戒している姿は愛くるしい。
しかし、遊ぶペットの姿はいざ実際に撮るとなかなか難しい。
室内の場合は、被写体プレを起こしやすいので、できるだけシャッタースピードを速く設定しよう。
理想は1/125秒以上だが、1/60秒までなら許容範囲。
室内でこのシャッタースピードを得るためには明るいレンズの使用と高感度が必須。
それでもシャッタースピードを得られない場合は、外付けストロボの光を天井にバウンス(P.148)させることで明るさを確保できる。
ペットが驚くこともあるので、様子を見ながら挑戦してみよう。
ただし、ストロボ光の直当ては、自然な光にならないうえ、ペットも驚くので避けたほうが無難だ。
なお、ペットポートレート同様、ペット目線から撮ることで愛くるしくなり、臨場感が出る。
屋外ならばライブビューを使ったり、室内であれば寝転んで撮るといい。

57 お気に入りの小物をかつこよく演出する

お気に入りの力メラや時計など小物は思わず人に見せたくなるに違いない。
ここでは、センスよく見せるための小物撮影術を紹介しよう。

小物のイメージに合った背景を選ぶ
ぼけを活かしつつ背景をバランスよく入れこむ
自然光で色や質感をはっきりと出す

ワザ42で解説した方法は、商品撮影のテクニックのため、少し無機質な感じに仕上がってしまう。
せっかくお気に入りの小物を撮影するのであれば演出にこだわってかっこよく撮ろう。
まずこだわりたいのが背景だ。
被写体を目立たせることができ、それだけでワンランク上のイメージになる。
オススメは、カフェっぽい雰囲気のテーブルや壁などが最適。
できるだけ、小物のイメージにあった背景を選ぼう。
また、撮影する際は商品の物撮りとは違い、被写体すべてにピントがくるように絞って撮影する必要はない。

砦景のぼけを上手につかって被写体を際立たせよう。
被写体だけを大きく写す必要もないので、背景とのバランスを見てフレーミングしよう。
撮影には自然光が最適。
自然光を活かすと色や質感をはっきりと出せる。
もし被写体の陰などが目立つようであれば、手鏡などをレフ板代わりにして光を当てて、陰を起こしてあげよう。

58 街で見つけた被写体をおしやれに切り取る

街をおしやれに切り取るにはレンズの使いこなしと被写体をどう切り取るか
が重要だ。
こだわりの街スナップを撮ってみよう。

50〜80mmの単焦点で見た目に近い画角で写す
被写体との距離を変えて構図を調整する
三分割構図をベースに被写体の配置にこだわる

街スナップをおしゃれにまとめるには、自然な印象の画角で撮ること、
被写体の配置がポイントになる。
まず、画角は28〜50mmがオススメ。
特に50mmは見た目に近い画角を得られる。
単焦点レンズは、ズームレンズのように画角調整はできないが、フットワークが軽いので、被写体との距離を変えて構図を調整できる。
お気に入りの焦点距離に目が慣れてくると、被写体との距離を感覚で掴めるようになり、素早く切り取れるようになる。
被写体との距離を物理的に変えることで、ズームレンズでは表現できない臨場感なども得られる。
また、フレーミングは慎重に行おう。
例えばー軒の店を撮る場合、店全体を撮るのか、それとも店のショーウインドウなどの一部だけを大胆に切り取るのかでイメージは大きく変わる。
三分割構図に基づいて被写体を配置することでバランスの良い写真になる。
また、街の人や動物などを写し込むと画面内のアクセントとなるうえ、写真に動きが出るので、副題として入れるのもオススメだ。

59 飛行機の窓ごしに臨場感ある景色を撮る

飛行機の窓から見える雲や景色は壮大で、誰もが撮りたくなってしまうことだろう。
大空の広がりを感じさせる秘談を紹介しよう。

副題として飛行機の翼を入れる
広角レンズで室内から大空の広がりを表現する
毛布などを使って機内の映り込みを防止

飛行機の窓から見える壮大な風景を撮影するために、まず重要なのが座席の位置だ。
というのも、飛行機からの風景は翼を画角の中に入れることがポイントとなる。
翼が写っていることで飛行機からの風景ということが伝わりやすくなるためだ。
できるだけ翼よりも後方側の座席に座ることで翼と風景をバランスよく撮影できる。
また、飛行機の窓からの撮影では、雲や空はコントラストが低く、ピント合わせが上手くいかないことが多いので、翼の先端にピントを合わせる。
窓から見える壮大な景色を撮影する際には、広角レンズを使うと大空の広がりをダイナミックに表現できる。
さらに、広い画角を活かせば、狭い機内でも窓枠ごと外の風景を撮影できるので臨場感ある写真を撮影できる。
飛行機の窓は二重になっているため、機内のライトが窓に反射してしまうことがあるが、毛布や黒いレフ板でカメラを覆うと反射の映り込みを防げる。
空をきれいに見せる目的でPLフィルターを使うと虹模様が発生することが多いので、オススメしない。

60 50mmレンズ1本で旅情感を出す

旅先ではさまさまな被写体に出会う。
しかし旅の中でレンズを何本も持ち歩くのは避けたいもの。
そこで50mmのレンズ1本で旅スナップを楽しんでみよう。

50mmの開放F値の明るいレンズを使う
被写体との距離十絞り変更の組み合わせで表現を変える
速写性を優先してAFモードを変更

旅情感あふれる写真を撮影するには、とにかくフットワークを生かして歩き回ることだ。
観光地から一歩路地に入ってみるだけでもローカルな屋台や商店街などを見つけられるので、とにかく歩いてみよう。
レンズは50mm相当の単焦点レンズが最適だ。
50mmは、人間が肉眼で見た時の視野や遠近感に近い画角が得られるので、違和感のない自然な写真になる。
また、単焦点レンズはズームレンズのように画角を変更できないが、被写体との距離や絞り値によるぼけの効果を調整することで、広角的にも望遠的にも使える万能レンズだ。
被写体との距離を取って絞れば広角的な表現を、被写体との距離を詰めて絞り開放で撮れば望遠的な表現を1本で楽しめる。
また、画角が固定されているので、フレーミングや被写体の配置を工夫し、被写体の見せ方を変えることが重要だ。
そうすることで自然に写真も上達する。

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