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Chapter 2
すぐにマネできるシーン& 被写体別撮影ワザ

17 街の風景を絵ハガキのように撮る

ビル群が建ち並ぶ街の風景をバランス良く切り取るのは意外と難しい。
構図と画角に注意することで、絵ハガキのようなかっこいい写真が撮れる。

画角を自由に変更できるズームレンズを使う
三角構図や二分割構図で街並みをバランスよく切り取る
F8程度の絞りで画面の隅々までシャープに

都市の風景をスマートに撮るためには、構図と画角をどう決めるかがポイントになる。
例えば、広角レンズで街中からビル群を三角構図で撮影すれば、ビルの高さや街の躍動感を表現できる。
逆に、望遠レンズで離れた場所から二分割構図でビル群を撮影すれば、ビルがひしめきあう大都会を表現できる。
そのため、レンズは、画角を自由に変更できるズームレンズの使用をオススメする。
都市風景は撮影場所が限られることが多いので、ズームで画角を変える方法がー番簡単。
広角から望遠までカバーする高倍率ズームや超広角ズームがあると便利だろう。
構図は、画面内に被写体をどう配置するかでビルの高さの印象や全体のバランスが変わるので、構図の基本に沿って正確に決めよう。
ライブビュー画面に格子線を表示させると構図を決めやすい。
設定は、絞り優先モードでF8程度まで絞れば、画面の隅々までシャープに写り、ビル群をくっきりと表現できる。

HINT

絞りは絞り過ぎないよう注意する
絞り過ぎると回折(かいせつ)という画質の劣化を引き起こすので、F22など極端に絞り過ぎないよう注意しよう。

F7.1 | シャッタースピード 1/320 | ISO 1OO | レンズ 7mm | 色温度 6000K

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高層ビル群を超広角で撮影。
三角構図でビルの高さを表現し、地上を走る電車やタクシーを画|面に入れることで街の躍動感を表現。

レンズ 55mm

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ズームレンズの中望遠域を使って密集するビル群を切り取った。
二分割構図を使って、海と都市をほぼ均等に配置している。

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最近のデジタルー眼はライブビュー撮影時に格子線を表示できる。
線を基準にして正確な構図で撮影しよう。

18 プロ顔負けの幻想的な夜景を撮る

美しい夜景を撮ったのに、なかなか思い通りに仕上がらないことは多い。
しかし、撮影時間や色味に注意すれば、プロ顔負けのきれいな夜景が撮れる。

完全に暗くなる前の日没数十分間を狙う
ホワイトバランスは太陽光/蛍光灯/白熱灯
三脚を使い、ISO感度を低めに設定する

夜景は、日没後のマジックアワーに撮ることが最も重要だ。
夜景だからといって完全に暗くなって撮影したのでは遅い場合が多い。
マジックアワーとは、日没後数十分しか体感できない薄明かりの時間帯のことで、青みやタ日の赤みが残っているため空が鮮やかになる。
さらに、ホワイトバランスで色味を強調すればより夜景が美しくなる。
マジックアワー時は、太陽光や蛍光灯で青みと紫を強調できるが、マジックアワー終盤は白熱灯で青みを強調するときれいになる。
撮影の際は、三脚を使い、ISO100程度の低感度で撮ろう。
最近のデジタルー眼は高感度の性能が進化しているため、手持ちでも撮影可能だが、低感度の画像に比べるとやはり画質に差が出る。
三脚を使えば、手ブレや高感度ノイズの防止だけではなく、長時間露光や絞りを絞っての夜景撮影など、手持ち撮影ではできない技法も楽しめる。

HINT

三脚を使ってもプレてしまう時は
スローシャッターで撮影する際は、三脚を使ってもプレることがある。
シャッターボタンを押す時のわずかな衝撃が原因で、特に望遠レンズを使っている場合に起こりやすい。
そう言った場合は、ケーブルレリーズやセルフタイマー機能を使って、シャッターが切れる際にシャッターボタンを触らずにすむようにしよう。

F5.6 | シャッタースピード 10秒 | ISO 1OO | レンズ 28mm | WB 蛍光灯

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日没後直前の夜景。
ホワイトバランスを蛍光灯にすることで、空を青紫色のトワイライトに仕上げた。
夜空を青紫色にすることで、夜景の美しさが引き立っている。

シャッタースピード 6秒 | WB 蛍光灯

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マジックアワー終盤に撮影した夜景。
ホワイトバランスを白熱灯にして青みを強調。
シャッタースピードを長めの6秒間に設定したことで、海面の水の動感を表現した。

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夜景をよりきらびやかにするなら、紋り込んで光源部に放射状に伸びる光、「光条」を発生させよう。
ただし、レンズによって光条が発生するF値は異なる。
F8程度を目安に調整してみよう。

https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/thema7.html

19 タ焼けを鮮やかに燃やす

タ焼けは、カメラ任せではイメージ通りの色になりにくい。
見た時の感動をそのままに伝えるには、いかに色味を強調して迫力を出すのかが重要になる。

ホワイトバランスで空の焼け具合を強調する
仕上がり設定を「ビビッド」や「風景」に設定してより色鮮やかに
露出はマイナス補正をすると色に深みが生まれる

朝焼けやタ焼けの撮影は、あの絶妙な色をいかに表現するかが重要だ。
空のオレンジやブルーを再現するためには、ホワイトバランスを駆使する。
基本は、オレンジを強調したい場合は曇りモードや日陰モードなど暖色系が強まる設定にし、逆にブルーを強調したい場合は電球モードに設定すると覚えておこう。
それでもイメージ通りの色にならない場合は、ホワイトバランスの微調整機能(P.69)や色温度指定で細かく調整するといい。
ホワイトバランスの確認や調整は、ライブビュー画面を使うとイメージ通りに仕上げやすい。
さらに、仕上がり設定をビビッドや風景などの鮮やかめの設定にすれば空の鮮やかさをより強調できる。
また、露出は-0.7EV程度マイナス補正して少しアンダー目にするのがポイント。
色に深みが生まれ美しさが強調される。
レンズは、メイン作例のように雲が多い場合は、広角レンズを使うと遠近感が出てダイナミックに撮れる。

HINT

タ焼けの雰囲気をさらに出す秘訣
広角レンズを使う際に起こる、画面の周辺が暗くなってしまう現象(周辺減光)を補正する機能があるカメラならば、あえてOFFにすることで写真の四隅が暗くなり、雰囲気のある写真に仕上がる。

F7.1 | シャッタースピード 1/160 | EV -0.7 | ISO 2OO | レンズ 12mm | 色温度 6250K

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日没直前のタ焼け。
ブルーとオレンジのハーモニーが美しい時間帯だが、ホワイトバランスの決定も難しい。
ブルーを強調するとオレンジが失われ、オレンジを強調するとブルーが失われるため、イメージ通りの色になるよう色温度を細かく指定した。

WB 曇り

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入道雲がタ日に照らされて美しい。
このような時は曇りモードでオレンジを強めるとタ焼けの美しさを表現できる。

ホワイトバランスの調整時はライブビュー画面が便利。
色味をリアルタイムで調整できるのでイメージ通りに仕上げやすい。

夜景をドラマチックに写す

20 しつとりとした森の空気感を再現する

森は、みずみずしい木々の色合いやすがすがしい空気がとても気持ちいい。

その空気感を再現するには、色と露出がポイントとなる。

季節感や木々の色に合わせて色のトーンを決定
色のトーンはホワイトバランスで調整
露出明るめ=柔らかくビュア、露出暗め=湿度高めで重苦しい

森撮影のポイントは、森の空気感などを色や露出を使って表現することだ。
まず、色のトーンを決定しよう。
季節感や木々が持つ色合いを活かすのがいいだろう。
例えば、冬の寒い森を表現するには、青みがかったクールトーン、秋は暖かみのある暖色がオススメだ。
春や夏なら、新緑や生き生きとした緑を強調するために、肉眼で見た時に近いナチュラルな色味にするのがいいだろう。
色のトーンは、ホワイトバランスで決める。
自分のイメージ通りの色味になるようにプリセットのホワイトバランスで設定してみよう。
さらに、森の雰囲気は露出によっても変化する。
露出を明るめに設定すると全体的に柔らかい雰囲気になりピュアなイメージになる。
逆に露出をアンダーに設定すると湿度高めの重苦しい雰囲気になる。

HINT
色味の少ない森は、仕上がり設定をモノクロにしてもよい。
コントラストを高めにするとさらにアーティスティックな雰囲気になる。

F4.5 | シャッタースピード 1/80 | ISO 400 | EV +0.3 | レンズ 24mm | WB 太陽光

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プラス補正を加え、柔らかいイメージですがすがしい雰囲気に仕上げた。

露出補正 +0.3

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露出をアンダーにすると湿度が高くうっそうとした雰囲気が出る。

日陰 | 白熱灯 | 太陽光

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色味を変えることで、同じ森でもイメージが大きく変化する。
赤みを強くすると暖かいイメージになり、青みを強くすると冷たいクールなイメージに。

21 空をくっきりと鮮やかに撮る

真っ青な空を撮ったはずなのに、空の色が淡く素つ気ない印象になってしまうことはないだろうか。
ここでは、空や雲を鮮やかに出す秘談を紹介しよう。

余分な光を除去するためC-PLフィルターを使う
広角レンズで空の広がりを表現
仕上がり設定を「ビビッド」や「風景」に設定する

鮮やかな空にくっきりと白い雲が浮かぶ写真。
そのように写すには、まず「PLフィルター」(偏光フィルター)と呼ばれる特定の光線をカットできるフィルターをレンズに装着する。
なぜなら、空や雲には余分な光が反射しているので、それらの光をフィルターで除去することで、空を濃く、雲を白く写すことができる。
カットする光の量はフィルターのリングを回すことで調整可能。
空の色が最も濃くなる所まで回そう。
レンズは、広角レンズが有効だ。
広く写すことで、空の広大感や雲のダイナミックさを表現しやすくなる。
ただし、広角レンズの種類によってはフィルターの端が画面に写り込んで画像の四隅が暗くなったり、レンズ前面が出っ張っていて前フィルターを装着できないものもあるので注意したい。
最後に、仕上がり設定を「ビビッド」や「風景」に設定して鮮やかさを強調しよう。

HINT

PLフィルターは2種類ある
PLフィルターには、「PL」と「C-PL」の2種類がある。
一般的なデジタル一眼にPLフィルターを使用するとAFや測光に支障がでる場合があるので、「C-PLフィルター(円偏光フィルター)」を選ぶといい。

絞り F8 | シャッタースピード 1/160 | ISO 100 | レンズ 24mm | WB 太陽光

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嵐の前のダイナミックな空。
たまたま飛んでいたラジコン飛行機がアクセントになっている。
C-PLフィルターで余分な反射を除去し、空をクッキリと撮影。

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フィルターありの写真は、空の色が濃く青に深みがあり、雲も白さが強調されて立体感が出ている。
なしの場合は、空に深みが無く、雲もフラット。

フィルターは、レンズ口径に合わせてさまざまなサイズのものがある。
レンズごとに合わせて揃えると出費がかさむので、所有レンズの中で口径がー番大きいものに合わせて買うといい。
ステップアップリングと呼ばれるリングを使えば口径の大きなフィルターを口径の小さなレンズに装着できる。

https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/thema6.html

22 海の撮影では広さ・色合い・水平に気を配る

カレンダーやボストカードに写っているような、ディープブルーの海やタ日に染まる海はどうすれば撮れるのだろうか。
海撮影の基本を押さえよう。

広角レンズを使って広がる海のダイナミックさを強調
C-PLフィルターを使って海の青さを強調
水準器を使って水平をきっちり取る

海は撮る場所や時間帯によってさまざまな雰囲気を見せてくれる被写体だ。
まず、海の広さを表現するには、12〜24mmほどの超広角から広角レンズを使用しよう。
広角レンズを使用すれば、広い海をダイナミックに写すことができる。
また、海の青さを強調するにはC-PLフィルターを使うといい。
空同様、海面の余分な反射を除去して海の色を濃く出せる。
ただし、タ日に染まる海を撮影する場合は、C-PLフィルターはオススメしない。
タ日が海面に反射している方がドラマチックな印象になるからだ。
C-PLフィルターは、同じ海を撮る場合でもシーンやイメージによって使い分けるのがポイントと言えるだろう。
また、忘れてはいけないのが水平を取ること。
海は、水平が少し傾いているだけでも、目立ってしまう。
ライブビューの水準器や、カメラ上部のアクセサリーシューに付ける水準器を使って厳密に水平を測って撮影するように心がけよう。

HINT
水平線の位置はどこにする?
海や広い風景の撮影では、水平線の位置で印象が大きく変わる。
基本的に三分割構図または二分割構図を使って配置しよう。
三分割構図の場合は、海を画面の2/3に配置すると海が主役になり、1/3に配置すると空が主役になる。

F8 | シャッタースピード 1/100 | -EV 0.3 | ISO 100 | レンズ 24mm | WB 太陽光

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南国のディープブルーの海を撮影。
C-PLフィルターで海面の反射を除去することで透明感が増し、肉眼で見るよりも美しくなった。

レンズ 12mm

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このような時はC-PLフィルターは使用しない。
タ日が海面に反射して美しくなる。
シルエットにした手こぎボードがアクセントだ。

ライブビュー水準器最近のデジタルー眼には、水準器を内蔵しているモデルも増えてきており、簡単に厳密な水平を測ることができる。
水準器を搭載していないカメラの場合は、外付けの水準器を用意しよう。

23 花を雰囲気のある作品にする

美しい花も、普通に撮ると面白みの薄い写真になりがち。
花の魅力を引き出して幻想的に見せるには、マクロレンズと背景のぼけの使い方がボイントになる。

マクロレンズを使って小さな花を拡大する
色のきれいな背景を大きくぼかして花を浮き立たせる
ピントはシベに。
ピンぼけと手ぶれに注意する

草花のような小さな被写体を大きく撮影したいなら、マクロレンズを使うのが理想的。
最短撮影距離が他のレンズに比べて短く、被写体に近寄って撮影できる。
被写体の拡大率も高いので、数センチしかない花や花のシベも大きく写せる。
撮影の際は、背景のぼけを上手く使おう。
背景の色味を見ながら構図を決め、大きくぼかすと花を浮き立たせることができる。
マクロ撮影の場合、被写体との距離が非常に近いため被写界深度が浅くなり、ぼけが得られやすい。
F8近くまで絞っても背景をぼかせるだろう。
その反面、ピントの合う範囲が狭く、ピント合わせが難しいので、ライブビュー撮影がオススメだ。
ライブビューでは、ピント位置を拡大できるので小さな花のシベなどでもピント合わせを行いやすい。
その際、ローアングル対応の三脚を使うと画像が安定してピントが合わせやすく、手ぶれも防げる。

F3.2 | シャッタースピード 1/250 | EV +1 | ISO 200 | レンズ 105mm | 色温度 5560K

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道端に咲く小さな草花をマクロレンズで撮影。
背景を大きくぼかし、露出を少し明るめにすることでピュアなイメージに。

F6.3

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マクロレンズを使えば、シベの 一部分だけを強調することも できる。近い距離から撮影 ているので、絞りはF6.3だが 背景が大きくぼけている。

マクロ撮影には三脚が必需品。
特にミニ三脚は、低い位置に咲く花を撮る際に役立つ。

ライブビューを使えばピント位置を拡大して厳密なピント合わせが行える。
マクロ撮影ではAFだと合わせにくいので、手動でピントを合わせるMF(マニュアルフォーカス)がオススメだ。

花をふんわり撮る

小さな世界を写す

24 紅葉を季節感たっぷりに撮る

紅葉は、光の当たり方や切り取り方でさまさまな表情を見せる被写体だ。
レンズワークや光を活用して、紅葉の美しさを引き出そう。

色鮮やかに撮るには順光、輝かせるなら逆光で撮る
撮影場所が限られるのでズームレンズを用意する
紅葉を副題にして季節感を演出

紅葉は、光の当たり具合で色の出方が変わるので、光の見極めが重要になる。
紅葉の鮮やかさを引き出すなら順光がベスト。
日陰では紅葉の濃厚な色が出にくい。
逆光ならば、光が葉を透かし、輝くように撮れる。
レンズは、紅葉した山々を広角で捉えていると単調になりがちなので、画角調整が容易なズームレンズを使って、さまざまな画角で切り取りたい。
風景は、撮影者が動いて構図を決める必要があるので、ズーム幅があれば同じ撮影位置からでも紅葉の景色だけでなく、赤く染まる葉だけをアップで切り取るなども可能だ。
また、あえて紅葉を主題ではなく、副題として利用することで、他の被写体を際立たせるのも紅葉の季節ならではの撮り方だ。
例えば、湖を泳ぐカモの背景に紅葉した木々を入れこむと、季節感を演出できる。
紅葉は色鮮やかなため、背景としても美しく映える。
その際は三分割構図や黄金分割で主役と紅葉を配置するとバランスよくまとまる。

HINT

紅葉撮影では仕上がり設定をビビッドに
紅葉の色を引き出すため、仕上がり設定はビビッドなどに設定しよう。
赤や黄色が強調され、色鮮やかになる。

F3.5 | シャッタースピード 1/650 |ISO 200 | レンズ 200mm | 色温度 5880K

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紅葉したモミジを望遠ズームで寄って撮影。
逆光で撮影したので、日差しが透け、葉が輝いているように写せる。

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湖を優雅に泳いでいるカモを撮影。
紅葉を背景にして少しぼかすことで季節感が出る。

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川の清流を表現するために1.3秒のスローシャッターで撮影。
落ちていたモミジを画角内に入れることで、写真が華やかになり季節感が伝わりや–すくなる。

25 自然な女性ボートレートの基本

大切なパートナーや伴侶など、女性を撮る機会は多い。
女性の撮り方はさまさまあるが、ここでは、女性ボートレートの基本事項を覚えよう。

明るめの単焦点レンズの絞り開放付近でソフトに撮る
プラス補正を加えて肌に透明感を出す
構図やアングルに気を配り、自然な印象に

女性ポートレートは、レンズの甘さやぼけを活かすことがキーとなる。
まず大切なのが、50〜85mm相当の明るい単焦点レンズを使うこと。
被写体との距離や背景とのバランスがとりやすい。
もし、標準ズームレンズしか持ってない場合は、望遠側を使おう。
絞り優先モードにして絞り値は開放付近に設定するがベスト。
被写界深度が浅くなるだけではなく、絞った時に比べてレンズの描写が少し甘くなるためよりソフトな描写になる。
ただし、絞り開放でのピント合わせはシビアになるので、しっかり目にピントを合わせて撮影しよう。
また、女性の肌はとてもデリケート。
プラス補正で少し明るめに写すことで、肌に透明感が出る。
構図やアングルにも気を遣おう。
日の丸構図と水平アングルの組み合わせで撮りがちなので、女性がかわいく見えるハイアングルや、被写体を中心から少しずらした構図で、寄り引きのバリエーションを撮るといいだろう。

F2 | シャッタースピード 1/200 |ISO 100 | レンズ 56mm | WB 太陽光

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カフェでのポートレート。
構図を中心から大きくずらし、水平アングルでモデルを撮影した。
また、絞り開放で撮影したため、非常に柔らかい印象に仕上がった。

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雰囲気のある階段で三分割構図で撮影。
空間を上手に使うことで自然なイメージになる。

F1.8 | F8

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絞り開放だとぼけが自然でモデルが際立っているが、F8.0だと背景がうるさく女性の印象が薄くなってしまう。

https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/thema1.html

26 思い出を残す記念撮影の鉄則

記念撮影の際、旅先の風景や建物と人物をー緒に撮ろうとすると、味気ない写真になりがちだ。
どうすれば人と背景をバランスよく写し込めるのだろうか。

F5.6~8程度の絞りで背景が分かる程度にぼかす
人物が向いている方の空間を少し空ける
画角調整が容易なズームレンズを使う

記念写真は、雰囲気をよくしようと背景をぼかし過ぎると、撮影地が分からなくなり、記念写真の意味がなくなってしまう。
せっかく旅行などで訪れたのであれば、記念撮影らしく背景が分かるように撮影しよう。
とはいえ、風景写真のようにすべてにピントを合わせると人と背景が同化してしまって見づらくなる。
メインの被写体はあくまで人なので、人にピントを合わせて、背景が分かる程度にぼけている方が理想的だ。
絞りはF5.6〜F8周辺がベストだろう。
また、記念写真は日の丸構図になりがちなので、被写体が向いている方向の空間を空けることで、バランスがよくなる。
記念撮影は、単焦点よりも画角調整が楽なズームレンズが使いやすい。
被写体とのバランスを調整しやすいので狭い場所での撮影にも重宝する。

HINT夜景と一緒に撮る場合はスローシンクロで
夜景と人物をー緒に撮る場合は、スローシンクロを使おう。
ストロボで人物を明るく写した後、シャッターを長めに開けて背景の夜景を捉えるのだ。
ストロボの設定メニューから「SLOW」を選択するだけ。
ブレないように三脚を必ず使おう。

27 子どもの自然な表情を切り取る

自分の子どもや親戚の子どもなど、子どものかわいい表情を残したいという人は多いだろう。
いい表情を残すカギは、アングルや背景の使い方にある。

子どもの目線に合わせ、背景を活かす
光線は逆光か日陰がベター
50~85mmの単焦点レンズを使って柔らかく

子ども撮影の際にやりがちなのが、大人目線からのハイアングル撮影だ。
確かに、子どもは上目遣いになってかわいいが、背景が単調な色の地面や床になり、時間が経つと撮影場所も分からなくなる。
そこでポイントになるのが、中腰でカメラを構え、子どもの目線で撮影することだ。
子ども目線で撮ることで、背景を活かせる。
木々など色のある背景を選べば、子どものかわいさが引き立つほか、撮影場所も分かりやすくなる。
また、光にも気を遣おう。
順光よりも逆光または日陰がベター。
順光で撮ると、太陽の光が賊しくて子どもが目を閉じてしまい、いい表情が撮れないからだ。
逆光や日陰では表情が自然になり、いい表情の写真を撮りやすい。
レンズは、50~85mmの明るい単焦点レンズで、絞り開放付近で撮ると背景がぼけてソフトな描写になる。
さらに、露出を少し明るめにすれば、コントラストが弱くなり、柔らかい雰囲気に仕上げられる。

28 いきいきと遊ぶ子どもの姿を撮る

動き回る子どもや遊園地で動く遊具に乗る子どもを撮影するのは、至難の業。
ここでは、動く子どものいきいきとした姿の撮り方についてご紹介しよう。

ズームレンズで子どもの動きに合わせる
連写で決定的瞬間をキャッチ
AFモードを動体予測AFに設定

動き回るすともを撮るなら、画角調整の容易なズームレンズを使おう。
走り回ってカメラに近づいたり離れたりする子どもでも、動きに合わせて瞬時に画角調整を行える。
特に広角から望遠までカバーできる高倍率ズームレンズが理想的だ。
また、動き回る子どもにシングルAFで完璧なピント合わせをするのは難しいので、シャッターボタンを半押ししている間はピントを合わせ続けてくれる動体予測AFで撮影しよう。
ズームレンズと動体予測AFを組み合わせて使うことでズーミング中でも同時にピント合わせが可能になり、シャッターチャンスを逃さず撮影できる。
さらに、動き回る子どもの決定的瞬間を撮るには、連写撮影機能を使うと効果的。
連写することで、子どもが一瞬見せる良い表情を撮る確率を上げられる。
子どもが歩いたり、走り回ったりしている姿は、子ども目線で撮ることで動感を表現しやすいので、アングルにも気をつけよう。

29 赤ちやん撮影では肌に気を遣う

室内で撮ることの多い赤ちやんの写真は、意外と単調になりがちだ。
シャッタースピードや肌の描写に気を遣ってかわいい姿を残してあげよう。

ストロボはOFFにしてISO感度を上げる
肌の透明感が出るよう露出は少し明るめに
ホワイトバランスで肌の色かぶりをとる

赤ちゃんは、光や音にとても敏感。
ちょっとしたことで泣いてしまうので、ストロボは御法度だ。
しかし、赤ちゃんはほとんどの場合は室内で撮るので、光量不足になる。
室内で光量を得るにはISO感度を上げるしかない。
赤ちやんの動きは遅いが、シャッタースピードは1/100秒程度確保したい。
また、赤ちゃんの肌はデリケートなため、高感度ノイズが目立ちやすい。
気になる時は高感度ノイズ低減機能(P.144)を使おう。
露出は、肌の透明感が出るように少し明るめがベストだ。
また、室内撮影では色かぶりも気になる。
室内は、窓からの光や室内灯の光がミックスされ正確なホワイトバランスが得られにくい。
そういった場合は、ホワイトバランスの微調整機能を使って肌の色がきれいに出るように調整しよう。
赤ちゃんは寝ている姿ばかりで単調になりがちなので、ハイハイしている姿を赤ちゃん目線で撮ったり、抱っこして窓際で撮るなどのバリエーションを狙うといいだろう。

30 スポーツの決定的瞬間を逃さず捉える

運動会などの撮影は、撮り直しがきかないレベルの高い撮影だ。
年に一度の子どもの晴れ舞台、きっちりと撮影方法を覚えて実践に備えよう。

高倍率ズームレンズで決定的瞬間を切り取る
動体予測AFで被写体を逃さない
シャッタースピード優先モードとISOオートで撮影

運動会の撮影では、失敗しないことが一番重要だ。
徒競走などはほんの数秒から十数秒で終わる上、チャンスは一度きり。
失敗を恐れてオートで撮ると、ピント位置やシャッタースピードを自由に設定できないため、失敗する可能性が高い。
万全の設定をしよう。
まず、レンズは、広角から望遠まで幅広くカバーする高倍率ズームレンズを用意しよう。
このレンズ1本でどんな状況でも臨機応変に画角を変更できるので便利。
APS-C用であれば18-200mmが最適だろう。
AFは動体予測AFに設定する。
シングルAFはピントが完壁に合わないとシャッターが切れず、シャッターチャンスを逃すこともあるが、動体予測AFは万がーピントが少し外れてもシャッターが切れるので被写体を撮り逃すことはない。
撮影モードはシャッター優先モードにし、被写体ブレを防げる1/500秒以上が望ましい。
光量不足にならないようにISO感度はISOオートに設定しておくと安心だ。

31 ペットポートレートはアングルがポイント

動き回るベットは、なかなか自然な表情を撮りにくいものだ。
コツをつかんで、家族の一員であるベットの姿をかわいく残そう。

望遠ズームで少し離れた位置から撮る
ペットと同じ目線から撮って背景を活かす
ストロボは目が赤く写るので使用しない

ペットの犬やネコは、飼い主に慣れているが故に、撮ろうとしても飼い主に向かって走ってきたり、飼い主の周辺をウロウロして自然な表情で撮りにくいことが多い。
その結果、飼い主目線のハイアングル写真が増えてしまいがちだ。
ペットの自然な雰囲気を撮影するには、ペットに気づかれない
ように70-300mm程度の望遠ズームレンズで少し離れた位置からくつろいでいる瞬間を狙おう。
すぐに走ってくるようであればリードにつないで落ち着くまで待って撮影する。
また、ペット撮影で重要なのが、ペットと同じ目線で撮ることだ。
子どもの撮影と同様、背景を活かせるので、とても自然な雰囲気の写真になる。
ペット撮影では、ストロボはオススメできない。
ストロボをたくと、ペットが驚いて自然な表情を撮影しづらいうえ、陰影が強く出てしまうため毛の柔らかさも損なわれる。
特に犬やネコはストロボ光で目が赤く写ってしまうこともあるので、極力使わないようにしよう。

32 気ままな街ネコを逃さず撮る

街中で気ままに生きているネコは、自由に動き回りなかなかイメージ通りに撮影できない。
ネコを怯えさせずにかわいい姿を撮る方法を紹介しよう。

望遠ズームレンズでネコの安全圏外から撮る
F2.8~4辺りの絞りで毛並みをやわらかく
少し明るめの露出でソフトな雰囲気に

近所でも旅行先でも、頻繁に出会うネコ。
ネコ好きに限らず、ついついカメラを向けてしまう人気の被写体だが、基本的に気分屋さんのため、上手く撮るのは難しい。
実は、ネコには安全圏があり、その範囲内に入ってしまうと逃げてしまう。
特に街ネコの安全圏は広いので、撮影しようと少
し近付いただけですぐにどこかに行ってしまうのだ。
そこでオススメなのが、開放F値がF2.8程度の明るい望遠ズームレンズだ。
ネコに近づき過ぎることなく大きく写せて、動きに合わせて瞬時に画角を調整できるのですぐ動いてしまうネコにびったりだ。
また、開放F値が明るければ、絞りを開くことで毛並を柔らかく表現できる。
絞り値はF2.8~4辺りがオススメだ。
露出は少し明るめに。
全体の雰囲気がソフトになる。
街ネコの中には人に慣れているネコもいるので、様子を調きながら、徐々に距離を詰めて撮影するといいだろう。
寝ている姿や地面をゴロゴロしている姿もかわいいので、シャッターチャンスを逃さないよう、いつでも撮れるように用意しておこう。

33 動物の自然な姿をアップで狙う

動物園は桐が邪魔だったり、背景に人工物があったりとまとめにくいシチュエーションだ。
しかし、ほんのひと工夫で動物の自然な姿を狙い撃てる。

画面いつばいに動物を撮るには望遠ズームレンズを使う
手ブレ、被写体ブレに注意する
「望遠・絞り開放・欄に近づく」のコンビで欄を消す

動物園での撮影は、簡単そうでいて実は意外とテクニックを必要とする。
裸眼だと、動物を近く感じるが、標準ズームレンズで撮影すると、たいていの場合あまり大きく写せない。
動物を画面いっぱいに写すには、最低でも200mm以上の望遠レンズが必要だ。
できれば、画角調整幅の広い望遠ズームレンズが最適だ。
注意したいのがプレだ。
望遠レンズを使う場合は、手ブレしやすくなるので、カメラやレンズに手ブレ補正機能があるならONにしよう。
また、動物は動きが俊敏なので、被写体プレにも注意したい。
被写体ブレはシャッタースピードを稼ぐことで防げる。
絞り優先モードでシャッタースピードが1/200秒以下になってしまう時は、ISOオートではなく手動でISO感度を上げて1/200秒以上になるように設定しよう。
動きの速い被写体を撮る際、ISOオートでは被写体プレに対応しきれないことがあるからだ。
桐越しで撮影する際は、レンズをできるだけ欄に近づけ、絞りを開放付近にセットし、可能な限り望遠側で撮影することで欄をほぼ消せるはずだ。

34 水族館でアートな写真を撮る

水族館は見た目よりも暗く、きれいに撮影するのは難しい。
水族館ならではの撮影技法をマスターして、泳ぎ回る魚たちの撮影を楽しもう。

ISO感度を高くしてシャッタースピードを稼ぐ
開放F値の明るい単焦点レンズを使う
ホワイトバランスで水の色を補正する

昼間の海を再現した水槽でも、見た目では明るく感じても、実は意外と暗い。
深海魚やクラゲなどはさらに暗い水槽にいるため、動き回る魚を撮るにはシャッタースピードを稼ぐ必要がある。
だが、水族館は基本的にストロボ禁止なので、高感度で撮るしかない。
最近のカメラであれば、機種によるがISO1600〜6400くらいまでは常用できるので、できるだけ高感度を使おう。
ただし、ISO感度を上げすぎるとノイズも発生するので要注意。
シャッタースピードは、ゆっくり泳ぐ魚が1/200秒以上、すばやく泳いでいる魚は1/500秒以上が理想的だ。
ISOオートで必要なシャッタースピードが得られないなら、手動でISO感度を設定しよう。
レンズはズームレンズよりもF値の明るい単焦点レンズがオススメ。
シャッタースピードを稼ぎやすい上、ファインダーも明るくなるので構図やピント位置の確認もしやすい。
最後に注意したいのは色味。
水族館では、水槽を照らしているライトの性質上、オートホワイトバランスだと色かぶりすることがある。
その場合は、ホワイトバランスの微調整を行い、色を補正しよう。
美しい熱帯魚をさらに際立たせるために、仕上がり設定は鮮やかさを強調する風景やビビッドがオススメだ。

35 昆虫を美しく撮る秘談

昆虫は独特のフォルムや模様などにより、そのまま撮ると図鑑や標本のようになる。
ここでは、誰が見ても美しく感じる昆虫撮影の秘談を紹介しよう。

カラフルな背景を選んで昆虫を引き立たせる
標準ズームレンズの望遠端で撮る
絞りはF5以上と少し絞る

昆虫を美しく見えるように撮るには、背景や撮影場所にこだわろう。
花がカラフルな場所や青々と茂る芝生などが理想的だ。
昆虫単体だけをクローズアップで撮ってしまうと図鑑や標本のようになってしまう。
レンズは、50mm〜100mm程度のマクロレンズが理想的だ。
マクロレンズは最大撮影倍率が大きいため小さな昆虫を撮影しやすい。
しかし、マクロレンズを持っていなくても昆虫を撮る方法がある。
標準ズームレンズの中には最短撮影距離が短い近接撮影に強いレンズも多い。
マクロレンズほどは寄れないが、標準ズームレンズの望遠端と最短撮影距離を活かして撮れば、そこそこ被写体を大きく撮影できる。
ただし、近接撮影のため、被写界深度が浅くなりやすいので、少し絞って撮るように心がけよう。
開放F2.8のマクロレンズで小さな蝶を撮るならば、最低でもF5程度には絞りたい。
開放付近で撮影してしまうと、大きなぼけは得られるが被写体の一部にしかピントが合わず、何が写っているか分からなくなるので注意したい。

36 ローカル線を風情豊かに撮る方法

旅に行く時も日常的にも列車は身近な乗り物だ。
そのため、撮影するファンも多い。
ここでは、初めてでも簡単に電車を撮るコツを紹介しよう。

望遠ズームで離れた場所から切り取る
動いている列車には動体予測AFでピント合わせ
シャッタースピードは1/250秒以上に

列車の撮影は奥深くさまざまな表現方法がある。
ここでは、初心者でも比較的撮りやすいローカル線を例に紹介しよう。
まず、列車を撮影する際は、画角調整に優れた望遠ズームレンズが便利。
電車に近づき過ぎると危ない上、離れた所から望遠の圧縮感を活かすことで、列車が際立ち、バランスのいい写真にまとまる。
できるだけ望遠側で撮れるような位置から狙うといいだろう。
理想は70-300mm相当のレンズ。
APS-Cのカメラに70-300mmを付ければ最大で450mm相当の画角が得られるので、列車を撮るには最適と言える。
撮影時は、列車以外にも季節感の出る花や紅葉などを前ぼけとして入れたり、背景に入れて撮影するとより風情が出る。
また、動いている列車を撮る際にはAFモードに注意したい。
ゆっくり動いているように見えても、望遠で狙うと結構速く感じられる。
そのため通常のAFではピントを合わせた時点でずれてしまうので、動体予測AFでピント合わせを行うと安心だ。
列車を写し止めるならば、最低でも1/250秒以上のシャッタースピードを確保しよう。

37 大空を飛ぶ飛行機の攻略法

飛行機の離発着する姿は絵になるため人気がある。
画角、構図、光を駆使して、飛行機をかっこよく撮ってみよう。

オートフォーカスを動体予測AFに設定
被写体ブレに注意し、シャッタースピードは1/250秒以上に
進行方向の空間を空けて動感を表現

飛行機撮影では、通常のAFだと飛行機の動きを追い切れない。
そこで、コンティニアスAFやサーボAFなどと呼ばれる動体予測AFを使用しよう。
シャッターボタンを半押ししている間は、カメラが自動的にピントを合わせ続けてくれる。
被写体プレを防ぐため、撮影モードはシャッタースピード優先にし、シャッタースピードを1/250秒以上に設定しよう。
構図は、飛行機の進行方向の空間を少し空けることで飛行機の動感を表現できる。
また、光も重要な要素だ。
飛行機をもっともきれいに撮影できるのは順光の時間帯だが、時には逆光を使い、大胆に露出をアンダーにして飛行機をシルエットにする方法もオススメだ。
レンズは、望遠で画面いっばいに写すのが一般的だが、シーンによっては広角レンズなどを使ってさまざまな画角で撮影してみよう。
離発着を間近で見られる場所であれば、広角レンズを使って風景と一緒に写すのもかっこいい。

38 愛車をかっこよく写す撮影行

自慢の車やバイクなどをブログや写真共有サイトなどに掲載している方も多いことだろう。
車やバイクの魅力を引き立てるコツを紹介する。

ローアングルから水平アングルの間で撮影する
標準から中望遠レンズを使って立体感を出す
背景の要素の量に応じて絞りを決める

車やバイクの撮影ではアングルが重要。
ローアングルから水平アングルの間で撮影するとかっこよく写すことができる。
水平アングルでは、車やバイクのヘッドライトと同じくらいの高さにカメラを構えるといいだろう。
水平アングルでは、車体をバランスよく撮影でき、背景を活かすことで車体を目立たせることが可能。
ローアングルからの撮影は、車やバイクの大きさや迫力を強調できるのでオススメだ。
ただし、ハイアングルはバランスが悪く、かっこよく見えないのであまりオススメできない。
レンズは、ぼけを活かせる明るめの50mm〜100mm程度の標準から中望遠が最適、適度な圧縮感と背景のぼけで車やバイクを立体的に見せられる。
絞り値決定のポイントは、背景がゴミゴミしている場合は絞り開放付近でぼかし、背景がきれいな時は少し絞って背景を活かすといいだろう。

39 「工場萌え」な写真は質感にこだわる

工場の複雑に入り組んだ配管や無造作に立つ巨大な煙突。
それらの質感や迫力を引き出すため、色や切り取り方を工夫してみよう。

質感が出る程度にプラス補正をかける
ホワイトバランスで青か緑を強調する
迫力を出すなら望遠でー部分だけを切り取る

夜の工場は、昼間とは違いライトで照らされた配管や煙突などが真っ暗闇に浮き上がり美しい。
基本的に夜景撮影と同じだが、夜の工場は強い点光源で照らされているため自動露出ではかなりアンダーになってしまう。
工場の配管などの質感を出すには、質感を失わない程度にプラス補正を行って、適度な明るさにしよう。
また、工場の雰囲気を伝えるには色味も重要。
ホワイトバランスで青か緑を強調すると工場の雰囲気が出やすい。
青色を強調するには白熱電球、緑色を強調するには太陽光や蛍光灯にすると、工場の水銀灯によって色かぶりを起こして緑が強調される。
なお、引きで撮っても工場の美しさは伝わるが、工場の迫力を見せるなら、望遠で大胆に一部分を切り取ろう。
入り組んだ配管などのディテールが伝わる。
高倍率ズームレンズを使って寄り引きさまざまなバリエーションで撮るのがいいだろう。

40 簡単にできる星空撮影

みなさんの中にも、満天の星空を見て写真に収めたいと思った方は多いだろう。
ここでは、簡単に肉眼の印象に近い星空が撮れるワザをご紹介しよう。

高感度と明るいレンズで光量を得る
マニュアルモードで30秒以内の露光を行う
レンズの指標を無限遠に固定する

星を撮る上で最も重要なのが光量をどう得るかだ。
肉眼でハッキリと見える星空でも、カメラで撮ろうとすると光量不足になり写すのは難しい。
もっとも簡単に光量を得るには、高感度を使う。
ISO感度を上げれば通常の数倍の光を取り込める。
最近のデジタルー眼であればISO3200周辺でもノイズが少なく十分使える。
さらに、より多くの光量を得るために、レンズはF1.2〜F2.8などの開放F値の明るい単焦点レンズで絞り開放で撮る。
明るいレンズと高感度の組み合わせで、暗い星空を明るく写せるのだ。
撮影モードは、絞りとシャッタースピードを自分で設定できるマニュアルモードにしよう。
絞り値は開放にセットし、シャッタースピードは30秒以内にするのがオススメだ。
星の動きは速く、30秒以上になると星の軌跡が写ってしまうからだ。
悩ましいピント合わせだが、星は地上から離れた位置にあるので、基本はMFにして、レンズの指標を無限遠(co)に固定する。
ただし、ライブビューを使えば暗い星空でも厳密なピント合わせを簡単に行える。

https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/thema14.html

41 見た人が食べたくなる料理撮影のツボ

ブログなどに外食で食べた料理や手作り料理の写真を載せている人は多く、人気の被写体だ。
ちよっとした工夫で美味しそうな料理写真にしよう。

ストロボはOFFにして自然なツヤや色を活かす
ホワイトバランスは光源に合わせて料理本来の色を出す
ー部分に寄る・お皿を活かす等アングルや画角を工夫

料理を撮る上で重要なのがストロボをOFFにして撮影すること。
ストロボを使ってしまうと、ストロボ光が料理に反射してしまったり、ストロボの角度によっては強い陰影が出てしまい、見栄えが悪くなる。
また、料理の美味しさを表現する上で重要なのが色味だ。
色味はホワイトバランスによって大きく左右されるので設定は慎重に行おう。
料理が美味しそうに見えるのは、料理本来の色というのが基本なので、光源に合った色味にして、料理がもつ色合いが出るように設定しよう。
例えば、自然光の下で撮るならば太陽光に設定し、室内で撮るならば白熱灯や蛍光灯に設定するなど、白色が白に見える設定がベストだ。
さらに、料理撮影ではアングルや画角も重要。
普通に料理の真上から料理全体を撮るのではなく、料理の一部に寄って撮影したり、お皿の形が分かるようにハイアングルで撮影しよう。
ほんの少し工夫して撮るだけで、見た人が食べたくなる料理写真になる。

https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/thema4.html

[カスタムセット]で基準の白を取り込む

カスタムホワイトバランスの使い方

42 オークション用の小物をキレイに撮る

インターネットオークションで商品を高く売るには写真がとても重要になる。
ここでは、商品がキレイに見える撮り方をご紹介しよう。

ドームスタジオを使って光を均等に回す
手鏡などを使って陰をできるだけ消す
深めの被写界深度でディティールをハッキリ写す

インターネット上では現物を確認できる方法が写真しかない。
写真の質が低いと必然的に入札額も安くなってしまうので注意したい。
そこで、商品をキレイに撮るために用意したいのがドームスタジオだ。
これを使うと、ライトがー灯でも光が均等に回るため、陰影の少ないクリーンなイメージで写せる。
ドームスタジオを使っても、商品の角度によっては陰が出ることもあるが、手鏡を使って光を反射させると陰を目立たなくできる。
鏡は光の反射率が高く、小物撮影のレフ板として重宝する。
また、商品を撮影る時は、被写界深度を深くし、商品のディティールをハッキリ写すのが鉄則だ。
可能な限り、商品全面にピントがきていることが望ましい。
小物になると近接撮影になるため、被写界深度が浅くなりやすいのでできるだけ絞って撮影しよう。
カメラなどの小物を撮影する場合はF11程度を目安にする。
絞って撮影するため、シャッター速度が遅くなるので、プレ対策のため三脚を使おう。

https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/thema9.html

43 ひっそりとした路地裏の空気感

大通りからー歩入った路地裏は、ローカルな雰囲気が漂つており街の本当の姿を見ることができる。
ここでは路地の空気感を写すヒントを紹介しよう。

路地全体を写すなら広角、自然な雰囲気を撮るなら中望遠
露出補正で路地裏の雰囲気を演出
人を入れずにひっそりとした雰囲気を出す

路地裏と言っても、狭い路地があれば広い路地もある。
大切なことは、イメージに合わせて表現する範囲、画角を決めることだ。
基本的には、28~50mm辺りの広角から標準域のレンズがスナップ感覚で撮影できて使いやすい。
ただし、シーンによっては超広角レンズや中望遠レンズも役立つ。
12〜24mmくらいの超広角ならば、周りのビルなどの建物を入れて路地全体の雰囲気を表現できる。
70〜85mm位の中望遠なら、路地裏で生活する人々の自然な雰囲気を撮影できるので、その場の雰囲気や表現したいイメージに合わせて選択しよう。
また、露出の決定にも気を遣いたい。
路地裏は明暗差の激しい場所が多く、思い通りの露出が得られないので、露出補正の使いこなしが重要になる。
暗所では明るくなりがちなのでマイナス補正、明るい部分があって暗くなりがちなシーンではプラス補正、と使い分けよう。
ただし、明るくし過ぎると、路地裏の雰囲気が失われてしまうため注意したい。

44 雨の日に楽しむスナップ撮影

雨の日はどうしても写欲が失われがち。
しかし、雨の日のほうがドラマチックな写真を撮れることも。
ポイントは、「映り込み」と「反射する光」だ。

水たまりに反射する被写体を切り取る
雨の夜の街灯やヘッドライトの光を活かす
レインカバーで雨を防いで撮影する

街スナップの場合は、雨の日こそシャッターチャンスが豊富だ。
最も絵になるのが水たまりに反射する被写体だ。
水たまりにはさまざまな被写体が反射する。
特に絵になりオススメなのは、ビルや街灯などの風景、水たまりのそばを歩いている人々。
水たまりに反射する被写体は、撮影する高さや角度によって大きく見え方が変わるので、しっかりファインダーを見ながらフレーミングしよう。
また、雨の日は夜のスナップがオススメだ。
道路が濡れているので、街の街灯や車のヘッドライトの光が道路に反射して、非常にドラマチックな雰囲気になるからだ。
街を行き交う人々などと絡めて撮影すると、雰囲気ある写真になる。
ただし、雨の日に撮るとカメラが濡てしまい、故障してしまう可能性もある。
上級モデルには、水の浸入を防ぐ「防滴機能」を搭載しているカメラもあるが、基本的にカメラ用のレインカバーを使って撮影すると安心だ。
旅先などで急に雨が降り、レインカバーがない時は、ポリ袋やシャワーキャップを使えば雨を防いで撮影できる。

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